【10月5日 AFP】イングランド・プレミアリーグのワトフォード(Watford FC)は4日、新監督にクラウディオ・ラニエリ(Claudio Ranieri)氏を招聘(しょうへい)したと発表した。

 2015-16シーズン、レスター・シティ(Leicester City)をリーグ優勝に導き、チェルシーを指揮したことでも知られるラニエリ氏は、解任されたシスコ・ムニョス(Xisco Munoz)監督の後任としてワトフォードと2年契約を結んだ。

 ワトフォードは公式サイトに掲載した発表文の中で、「指導者キャリアのハイライトの中で、プレミアリーグやイタリア杯(Italian Cup)、スペイン国王杯(Copa del Rey)のタイトルを獲得し、欧州のビッグクラブを率いた経験が豊富なラニエリ氏がビカレージ・ロード(Vicarage Road)に到着する」と記した。

 開幕からの7試合で7ポイントしか挙げられず15位につけているワトフォードは3日、昨季チームを1部昇格に導き、10か月にわたってチームを指揮していたムニョス監督を解任した。

 ワトフォードは、パフォーマンスの「ネガティブな傾向」がムニョス監督の解任を確信させたと主張しており、2日に行われたリーズ・ユナイテッド(Leeds United)戦に0-1で敗れたことが、オーナーであるポッツォ(Pozzo)家に決断を促す形となった。

 ポッツォ家が2012年にワトフォードの経営権を獲得してから、ラニエリ氏は13人目の正指揮官となる。

 昨季限りでイタリア・セリエAのサンプドリア(Sampdoria)の指揮官を退任した69歳のラニエリ氏は、新たなクラブを探していた。

 レスターで信じられないような成功を収めたラニエリ氏だが、リーグ優勝を果たした後は低迷。チームは降格圏の近くにまで順位を落としたため、タイトル獲得からわずか9か月で解任されていた。

 16日に行われるリバプール(Liverpool FC)とのホームゲームが、ラニエリ氏にとっての初陣になる見通し。(c)AFP