【10月15日 AFP】東京五輪の陸上女子5000メートルで4位入賞を果たしたアグネス・ティロップ(Agnes Tirop)選手(25)が自宅で刺殺体で発見された事件で、ケニア警察は14日、夫のエマニュエル・ロティッチ(Emmanuel Rotich)容疑者を逮捕したと発表した。

 捜査責任者によれば、逃走していたロティッチ容疑者は沿岸部の都市モンバサ(Mombasa)で逮捕され、現在は身柄を拘束されている。容疑者は15日に出廷する見通しで、捜査が完了次第、訴追されるという。

 ティロップ選手は13日、高地トレーニングの拠点としていた西部イテン(Iten)の自宅で遺体で見つかった。ティロップ選手の死はケニアや陸上界に衝撃を与えており、追悼の輪が広がっている。

 ティロップ選手とロティッチ容疑者には夫婦間の問題があったと地元紙は報じている。

 急成長中だったティロップ選手は、ドイツで9月に行われた10キロのロードレース大会で、女子単独レースにおける世界記録を更新したばかりだった。

 また、世界陸上(World Athletics Championships)の女子1万メートルで二つの銅メダルを獲得した実績を持ち、2015年にはクロスカントリー世界選手権(2015 IAAF World Cross Country Championships)のシニア女子で優勝した。(c)AFP