東京五輪4位ケニア人長距離選手の刺殺体発見 容疑者は夫
このニュースをシェア
【10月14日 AFP】ケニア陸連(Athletics Kenya、AK)は13日、東京五輪の陸上女子5000メートルで4位入賞を果たしたアグネス・ティロップ(Agnes Tirop)選手が刺殺体で発見されたと発表した。
高地トレーニングの拠点としていた西部イテン(Iten)の自宅で、ティロップ選手は腹部を刺されており、殺人が疑われている。警察は夫の行方を追っている。
急成長中だった25歳のティロップ選手は、世界陸上(World Athletics Championships)の女子1万メートルで二つの銅メダルを獲得。2015年にはクロスカントリー世界選手権(2015 IAAF World Cross Country Championships)のシニア女子で優勝を果たし、南アフリカのゾーラ・バッド(Zola Budd)氏に次ぐ史上2番目の若さでの金メダル獲得となった。
ケニア陸連によれば、ティロップ選手はドイツで9月に行われた10キロのロードレース大会で30秒01をマークし、女子単独レースにおける世界記録を28秒も更新していたという。
同陸連は発表文の中で「トラック上での目を引くパフォーマンスで、国際舞台で最も急成長していた陸上界の偉人の一人である宝石をケニアは失った」と記した。
地元警察のトム・マコリ(Tom Makori)署長はAFPに対し、ティロップ選手の夫であるエマニュエル・ロティッチ(Emmanuel Rotich)氏はこの事件の「容疑者」であり、捜査対象だと明かした。
「何が起きたかを彼はわれわれに話せる」と語ったマコリ氏は、「容疑者はティロップ選手の両親に電話をかけ、悪いことをしたと言った。だから、彼は何が起きたのかを知っていると確信している」と続けた。(c)AFP/Aileen KIMUTAI