【10月13日 AFP】ミャンマーで今年2月に起きたクーデターで拘束されたウィン・ミン(Win Myint)大統領(69)が12日、法廷で証言し、軍高官に健康上の理由で辞任するよう迫られたが拒否したと述べた。同氏の代理人弁護士が明らかにした。

 アウン・サン・スー・チー(Aung San Suu Kyi)国家顧問と同じく拘束されたウィン・ミン氏は、扇動罪で裁判に掛けられており、同日初めて証言した。

 ウィン・ミン氏の代理人弁護士キン・マウン・ゾー(Khin Maung Zaw)氏によると、2月1日早朝に軍高官2人が部屋に押し入りウィン・ミン氏に対し「健康上の理由で大統領の職を辞任するよう迫った」。

「大統領は健康に問題はないと断った。拒否すれば多くの危害が及ぶと警告されたが、同意するぐらいなら死ぬ方がましだと答えた」

 2月のクーデターでは首都ネピドーの至るところで主要な政府関係者が拘束された。クーデターは短時間で終わった。

 スー・チー氏の長年の側近だったウィン・ミン氏は、扇動罪など複数の罪で訴追されている。

 スー・チー氏は今月、初めて法廷で証言する予定。(c)AFP