【10月13日 AFP】2022年サッカーW杯カタール大会(2022 World Cup)欧州予選は12日、各地で第8節の試合が行われ、グループFのデンマークが1-0で粘り強く戦うオーストリアに競り勝ち、W杯出場を決めた。

 ホームのパルケン・スタジアム(Parken Stadium)にオーストリアを迎えたデンマークは、後半にヨアキム・メーレ(Joakim Maehle)が決めたゴールを守り切って勝利。グループ2位のスコットランドも終盤の得点でフェロー諸島相手に1-0の勝利をもぎ取ったが、勝ち点差は7のまま予選は残り2試合となったため、デンマークの本大会出場が決まった。

 メーレはデンマークのテレビ局に対して「大きな勝利だ」と話し、「パルケンでは久しくなかった最高の夜だ」と喜んだ。

「最高に美しいサッカーはできなかったが、幸い相手も良くなかった。一番重要なのは勝利し、W杯行きの切符を手に入れたことだ」

 デンマークは7月の欧州選手権(UEFA Euro 2020)で、イングランドに延長戦の末に敗れたがベスト4に入った。その後のW杯予選は4連勝で、ここまでの予選8試合で一度も失点をせず、早めに突破を決めたドイツなどとともにW杯行きを勝ち取っている。

 デンマークのピエール・エミール・ホイビュルク(Pierre-Emile Hojbjerg)は「夢に見ることしかできなかった状況だ」とコメントし、「とんでもないよ。自分にとっても、チームにとっても、デンマークサッカーと国にとっても大きい」と続けた。

「チームの年齢層や持っているクオリティーを考えれば、成長していくだけだ。大事なのは謙虚さを忘れず、正しい心の持ちようを維持することだ」 (c)AFP