【10月12日 AFP】米テキサス州のグレッグ・アボット(Gregg Abbott)知事(共和党)は11日、民間企業を含む州内すべての団体に対し、新型コロナウイルスワクチン接種の義務付けを禁じる知事令を出した。

 同氏はツイッター(Twitter)に「テキサス内の全団体を対象に、ワクチン接種義務付けを禁じる知事令を出した」と投稿した。

 さらに「新型コロナウイルスワクチンは安全・有効で最善の防御策だが、接種は任意で決して強制されるべきではない」と続けた。

 投稿に添えられた知事令についての報道発表には、「テキサス内のいかなる団体も、個人の良心や宗教的信念、医療上の理由、感染経験があるなどいかなる理由であっても、新型コロナウイルスワクチン接種に反対する従業員や消費者ら個人に対し、強制することはできない」と知事令は定めていると書かれている。

 ジョー・バイデン(Joe Biden)大統領は先月、連邦職員と100人超の従業員を抱える企業の従業員に対し、ワクチン接種を義務付ける方針を示した。

 これに対し共和党議員の多くは、接種義務付けは過剰反応で、個人の自由を侵害すると反発した。

 アボット氏は、マスク着用義務化にも強硬に反対していた。8月に屋内イベントに参加後、新型コロナの感染が確認された。現在ワクチン接種は終えている。

 同氏の反マスク着用、反ワクチン義務化の姿勢は、ドナルド・トランプ(Donald Trump)前大統領支持者から支持を集める一方、州内の民主党支持者からは強い批判を浴びている。(c)AFP