【10月11日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)、ブルックリン・ネッツ(Brooklyn Nets)のスター選手で、新型コロナウイルスのワクチン接種を断固として拒否しているカイリー・アービング(Kyrie Irving)について、チームを率いるスティーブ・ナッシュ(Steve Nash)ヘッドコーチ(HC)が10日、ホームゲームには出場できないものと理解していると話した。

 アービングについては、チームの本拠地があるニューヨーク市がワクチンの接種証明提示を義務づけているため、未接種の間はホームゲームに出場できない可能性が取り沙汰されている。また、同様のルールはサンフランシスコとロサンゼルスでも定められていて、この2都市でのロードゲーム、さらにはニューヨーク・ニックス(New York Knicks)との試合も出場が難しくなっている。

 こうした状況の中でナッシュHCは、10日の練習後「彼はホームゲームでプレーしないというのが皆の認識だと思う」と明かし、「今季は間違いなく、彼抜きでの戦いを強いられるだろう。問題はいつ、どこで、どの程度そうなるかという部分だけだ」とコメントした。

 接種義務について市は8日、スポーツチームの練習は「私有の仕事場」で行われるもので、試合とは異なりルールの適用範囲外だと判断したため、アービングは球団施設で今季初めてチームメートと練習することができた。

 ナッシュHCは「今はまだ、この状況と付き合い始めた段階だ」と話し、「新しいルールが金曜日に決まり、こうした現状になっている」と続けた。

「近い将来の全体像を探っている。現時点では、自分たちが十分な数の答えを持っているか分からない。今は練習で彼をチームに再び組み入れ、コンディションを整えてもらっているところで、進みながら判断を下していく」

 チームは別のルール変更が行われ、アービングがホームゲームに出場できるようになることを期待しているが、半年間のシーズン中にそうした変更がある保証はない。NBAの新シーズンは10月19日に開幕する。(c)AFP