【9月30日 AFP】米プロバスケットボール協会(NBA)は29日、地域における新型コロナウイルスのワクチン接種義務に従わない選手には、未接種であることを理由に欠場を強いられた試合分の給与が支払われないと明かした。

 NBAのこの方針によって、屋内大規模イベントの参加者全員に接種を義務付けているサンフランシスコとニューヨークを拠点とするチームの選手は、ワクチンを打たなければ事実上給与が半減されてしまう恐れがある。

 報道陣に向けた発表文の中で、NBAの広報担当を務めるマイク・バス(Mike Bass)氏は「地域のワクチン接種義務に従わないことを選択した選手には、欠場する試合分の給与が支払われない」と記した。

 NBAでは、ワクチン接種を拒否している一部の選手とリーグ側の間で緊張状態が続いている。

 約90パーセントのNBA選手がワクチンを打ったとされているが、主力の中には接種の拒否、あるいは接種の有無の公表を拒否している選手もいる。

 そうした少数派の中には、今週初めに接種の有無について公にしなかったブルックリン・ネッツ(Brooklyn Nets)のカイリー・アービング(Kyrie Irving)も含まれている。

 現状ではアービングは、ワクチンを接種しない限り新シーズンのホームゲームでプレーすることはできない。

 サンフランシスコで採用されている新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策によって、ゴールデンステイト・ウォリアーズ(Golden State Warriors)はこちらも接種を拒んでいるアンドリュー・ウィギンス(Andrew Wiggins)を欠くことになるかもしれない。

 宗教上の理由による接種免除を求めていたものの、24日にNBAからこの要求を拒否されたウィギンスは、チームのホームゲームに出場できない見通しとなっている。(c)AFP