【10月7日 CGTN Japanese】中国北部では国慶節の連休期間(1〜7日)に雨が降り続けたことで、複数の地点で洪水や山崩れの被害が発生しました。

 山西省(Shanxi)を流れる烏馬河では5日、連日の雨と上流からの増水により堤防が数カ所で決壊し、多くの村落が水に覆われました。現地では8村落のおよそ1万5000人が夜を徹して安全地帯に避難しました。これまでのところ、死傷者の発生は報告されていません。現地では全力を挙げての救援活動が続いています。

 山西省の蒲県荊坂村一帯では連日の雨のため、5日午後11時ごろに山崩れが発生し、5人が生き埋めになりました。夜を徹しての救助作業で全員が発見されましたが、4人が死亡し1人が負傷しました。犠牲者の多くは勤務中の交通警察官だったとのことです。

 その他にも、6日には嘉陵江の増水が四川省(Sichuan)南充市(Nanchong)に達しました。川の水位は岸辺の龍王廟の建物に掲げられた額の位置にまで上がりました。住民は地元政府の通知を受けてすでに避難していたので、死傷者は発生せず、学校の教室が臨時の避難所となりました。中国で龍王廟とは、洪水の被害を受けないように龍王の加護を祈る場所であり、龍王廟は洪水の被害を受けないとされてきました。南充市の洪水被害が深刻であるために、中国ではネットユーザーが、龍王も今回は自分の廟さえ守れなかったと冗談を言いあっています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News