【10月3日 AFP】イングランド・プレミアリーグのリバプール(Liverpool FC)を指揮するユルゲン・クロップ(Jurgen Klopp)監督が2日、新型コロナウイルスのワクチン接種を拒否するのは飲酒運転に近いという例えを出し、接種すべきだと促した。所属選手の「99パーセント」が接種を受けたことも明かしている。

 一流スポーツ選手がワクチンを接種したかは選手によってまちまちで、前週の報道によれば、プレミアリーグで接種が完了した選手の割合が50パーセントを超えているのは20クラブ中わずかに7クラブしかないという。

 しかしクロップ監督は、リバプールでは接種率の低さの問題は起こっておらず、ワクチンを打つよう選手を説得する必要はなかったと話した。そして、個人の選択だと言って接種を拒む人たちに対して、手厳しい例えを出した。

「飲酒運転のようなものだ。誰しもビールを1杯か2杯飲んで、『運転しても大丈夫だろう』と思った経験があるだろうが、それは法律では許されない」

「法律は、ビールを2杯飲んでいるのに運転したくなった私を守るためではなく、酔ったまま運転したい私から他の人たちを守るためにある」

「ワクチン接種については、専門家が口をそろえて現状での解決策だと言っている。こちらも同じことで、私がワクチンを打つのは自分を守るためだけではなく、周囲の人を守るためでもある」

「接種が自由の制限にあたるという理屈が私には理解できない。もしそうなら、飲んだら乗るなのルールも自由の制限ということになるが、実際には誰もが受け入れている」 (c)AFP