【10月3日 AFP】21-22スペイン1部リーグは2日、第8節の試合が行われ、FCバルセロナ(FC Barcelona)はルイス・スアレス(Luis Suarez)に得点を許すなどアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)に0-2で敗れた。事態はさらに泥沼化したが、進退問題を抱えるバルセロナのロナルド・クーマン(Ronald Koeman)監督はクラブからの信頼を強調した。

 バルセロナのジョアン・ラポルタ(Joan Laporta)会長はキックオフの数時間前、敵地ワンダ・メトロポリターノ(Wanda Metropolitano)での結果にかかわらず指揮官の続投を明言したが、またしてもふがいない結果に終わったため、国際試合週間の中断期間にその決断の是非が試されることとなる。

 クーマン監督は自身の将来が明確になったことを歓迎し、このことはチームにとって有益だと話した。「明快であることは自信という意味で監督、そして選手にとって非常に重要だ。彼らは今後も監督がここにいると確信できる。きょうの午後の発言の通り会長は決断した。だから全てがパーフェクトだ」

 ゴールを挙げたスアレスは、6シーズンで200得点近くを記録した古巣に敬意を払い、手を合わせて空を見上げ、静かに得点を祝福した。しかし同時に電話をかけるジェスチャーを披露し、1年以上前に電話1本で自身に戦力外を告げたクーマン監督に対する当て付けとも取れるパフォーマンスもした。

 試合後、「バルサでの自分の旅路や彼ら(バルセロナの選手)が今現在置かれている状況、そしてファンに向けた敬意と愛だ」と語ったスアレスはまた、自身のジェスチャーについて「自分がまだ同じ電話番号を使っていると思っている人たちに向けたもの」と笑顔で話した。

 トマ・レマル(Thomas Lemar)のゴールで先制したアトレティコは、前半終了間際にスアレスが加点。欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2021-22)でバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)とベンフィカ(Benfica)に2試合連続で0-3で敗れたバルセロナは、またしてももろさを露呈した。

 バルセロナの次期監督としては、シャビ・エルナンデス(Xavi Hernandez)氏やロベルト・マルティネス(Roberto Martinez)氏、アンドレア・ピルロ(Andrea Pirlo)氏らの名前が紙面をにぎわせている。(c)AFP/Tom ALLNUTT