【9月30日 AFP】ラ・リーガ(La Liga)は29日、今シーズンにおける各クラブの給与限度額を発表し、FCバルセロナ(FC Barcelona)は宿敵レアル・マドリード(Real Madrid)よりも約6億5000万ユーロ(約845億円)低いことが判明した。

 レアルの限度額が7億3900万ユーロ(約960億円)であるのに対し、バルセロナは財政状況が逼迫(ひっぱく)しているため9700万ユーロ(約126億円)にまで減った。

 ラ・リーガによって発表されるこの額は、クラブがトップチームやユースの選手、指導者の給与や移籍金に費やすことができる額に関連している。ラ・リーガは毎年、1部と2部クラブの会計監査を行った後に給与限度額を算出している。

 限度額が3億4700万ユーロ(約451億円)から9700万ユーロと、バルセロナの削減額は予想をはるかに上回るもので、1部リーグの中でも上から7番目の数字となっている。

 バルセロナの限度額はレアルの他、セビージャFC(Sevilla FC)やアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)、ビジャレアル(Villarreal CF)、レアル・ソシエダ(Real Sociedad)、アスレティック・ビルバオ(Athletic Bilbao)よりも低い。

 バルセロナはこの夏、クラブの人件費を必死に削減してラ・リーガの規則に従おうとしていたため、リオネル・メッシ(Lionel Messi)とアントワーヌ・グリーズマン(Antoine Griezmann)の放出を認めた。

 現在の人件費は収益見込みの約80パーセントとなっており、夏の時点での105パーセントからは減ったものの、ラ・リーガが定める70パーセントよりは高くなっている。

 バルセロナは昨シーズンの年度決算について、見積もりよりもはるかに悪い4億8100万ユーロ(約620億円)の損失と明かしており、今回の発表はさらなる打撃となった。

 一方、レアルの限度額は2億7000万ユーロ(約351億円)増え、1部で2番目に高いセビージャの上限より5億3900万ユーロ(約700億円)高くなった。

 昨季の王者アトレティコは、昨季から8100万ユーロ(約105億円)減ったものの限度額は1億7100万ユーロ(約222億円)となり、1部では3番目の数字だった。(c)AFP/Tom ALLNUTT