【10月1日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)、フィラデルフィア・セブンティシクサーズ(Philadelphia 76ers)のジョエル・エンビード(Joel Embiid)は30日、トレードを志願しているチームメートのベン・シモンズ(Ben Simmons)について、仲間を「軽視している」と批判した。

 シモンズ側からは今週、同選手が退団を希望しているのはシクサーズがエンビードのスキルに合わせたチームづくりをしているからだとの発言があった。これを受けてエンビードは、自分中心にチームがつくられているとの指摘にいら立ちを見せながら、「この状況に失望している。ここで懸命に戦っている仲間たち全員を軽視している、ぎりぎりの姿勢だ」と反発した。

 シモンズの発言に「少し驚いている」というエンビードは、「ジミー(・バトラー<Jimmy Butler>がトレードされたのは、彼(シモンズ)がボールを持ちたかったからだ。それが彼らの決断だった。だから言ったとおり、自分は驚いている」と語った。

 昨季プレーオフのイースタンカンファレンス準決勝で、チームが最終第7戦でアトランタ・ホークス(Atlanta Hawks)に敗れて以降、シモンズの去就には注目が集まっており、本人は球団に自身のトレードを要求し、プレシーズンのチーム合宿への参加を拒否している。

 エンビードは先日、シモンズとの確執報道について否定し、同選手がチームに残留することを望んでいるとコメント。「ベンとプレーするのは大好きだ」とし、「スタッツはうそをつかない。彼は素晴らしい選手だし、俺たちは仕事を終えられなかった…。全員がチームに戻って来ることを望んでいる。なぜなら、俺たちには勝つ力が十分にあるからだ」と語っていた。(c)AFP