【10月3日 CGTN Japanese】9月24日から28日にかけて行われた2021年中関村フォーラム(科学技術博覧会)では、中国企業が最先端の研究成果を相次いで展示しました。1万5000平方メートルに及ぶ会場で紹介された展示品では、人々の生活と密接に関連するテーマを扱うものが見られました。例えば医薬と健康、科学技術と冬季五輪、人工知能(AI)、カーボンニュートラルです。コア技術とイノベーションに焦点を置いたことで、2021年中関村フォーラムは来場者が科学を目のあたりにする盛大なイベントとなりました。

 文化というテーマに関連する低侵襲技術とは、文化財の色彩や高度や凹凸などの物理データを広く採取してデジタル化する技術です。この技術によって、風化がひどいために肉眼では文字が判読しにくい文化財も、我々の眼前に改めてくっきりと姿を現すのです。碑文ある0.5ミリ×0.9ミリの「蠅頭小楷」(極めて微小な文字)ですら、鮮明に見ることができます。

 医療分野では、普通の二次元CTスキャン映像を迅速に三次元の立体映像にすることができます。この技術は、胸部画像医学リアルタイム可視化AI端末によるものです。この技術を使えば医師は患者の状態を明確に理解できるだけでなく、病巣を迅速に確認して、手術時間を短縮できるようになります。

 中関村フォーラムは「イノベーションと発展」をテーマとしており、2007年に始まって以来の十数年の発展を経て、世界的規模を持つ総合的、かつ開放的な科学技術イノベーションの最高レベルの国際フォーラムになりました。国際科学技術イノベーションについて最先端で最もホットな話題を集め、毎年異なる議題を定め、世界のトップレベルの科学専門家や企業家、新鋭創業者を招くことなどで、各界の注目を集めています。中関村フォーラムは毎年、新しい理念を伝え、新しい発展を導いているわけです。24日に開幕した2021中関村フォーラムは「知恵・健康・炭素中立」をテーマに、科学技術部や中国科学院、中国科学技術協会、北京市人民政府が共同開催しました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News