【9月19日 CGTN Japanese】北京市経済情報化局が14日の記者会見で明らかにしたところによりますと、北京市・天津市(Tianjin)・河北省(Hebei)は今後4年間で、2022年北京冬季五輪開催期間中の旅客輸送バスを含む燃料電池自動車の活用場面を体系化するということです。モデル車両の活用規模は5300台以上になり、燃料電池自動車の主要部品と装備製造産業群を構築する計画です。 

 北京市・天津市・河北省は、中国第1陣の燃料電池自動車のモデル都市群として、全産業チェーン協同の燃料電池自動車の自主開発産業システムを構築し、多元化した相互補完の燃料電池自動車のモデル的な活用場面を体系化しています。

 燃料電池自動車が高緯度・寒冷な環境で運行する際の性能的な優位性を発揮させ、中・遠距離、中・重型トラックなどの運輸分野で、北京冬季五輪開催期間中の旅客輸送サービスや港湾地区の作業、大口物資運輸などを含む10の活用場面を体系化するほか、地域をまたぐ貨物運輸路線と都市間コールドチェーン(低温物流)を重点とし、モデル都市群の燃料電池自動車産業の発展を後押しします。 

 水素燃料電池自動車は、伝統的な内燃機関とは異なり、騒音と排ガスがないため環境に優しく、充電速度も純電気自動車と比べて速く、野外環境でスピーディーに動力を補うことができます。北京冬季五輪開催期間中、212台の水素燃料電池バスは選手の移動と休憩などで使用されます。 

 水素燃料電池バスは、外形は一般的なバスとあまり変わりませんが、内部にはエネルギー貯蔵装置があります。6個の水素貯蔵装置を同時に満タンにすることで500キロメートル走行できます。零下30度でも始動できることから、一般的な電気自動車の低温下での電池電力釈放不足の問題を克服します。(c)CGTN Japanese/AFPBB News