【10月3日 CGTN Japanese】中国北東部、黒竜江省(Heilongjiang)の大興安嶺山脈の奥地で、4両編成の列車が70年以上も往復しています。秋に入り、一部の地域では気温が氷点下になったことから、中国鉄路ハルビン支局は例年より10日前倒しで列車への暖房提供を始めました。乗客の暖かい旅が確保されています。

 1949年に開通した同路線は全長348キロメートル。運賃は21.5元(約372円)で、1キロメートル当たりわずか0.06元(約1.04円)です。高速列車ではありませんが、山奥に暮らす人にとって外出するための唯一の交通手段です。鉄道管理当局は、利用者の利便性向上を図るために、多くの駅を設けています。森林地帯の低温地域を通過する際には、乗務員は20分おきに暖房提供作業を行い、車内温度を20度以上に保っています。

 鉄道当局は、冬季の列車の温度基準を満たすために車両に防寒材料を取り入れたり、十分な石炭備蓄を確保したり、乗務員の防災予防訓練を行ったりして、暖かくて安全な乗車環境の提供に努めています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News