【10月3日 CGTN Japanese】四川大学華西病院麻酔手術センターの劉進(Li Jin)教授は9月27日午後、病院に1億元(約17億3000万円)を寄付し、病棟医の規範化養成発展基金を設立しました。この基金は病棟医への激励や臨床能力の向上に用いられます。中国で個人が専門的な規範化養成発展基金を設立したのはこれが初めてです。

 中国の有名な臨床麻酔学の専門家として、劉教授はこれまで約2万人の手術に麻酔科医として対応しました。同時にチームを率いて麻酔薬に関する研究に尽力してきました。そのチームが開発した長時間作用する局所麻酔薬など2種類は昨年、研究成果の転化が行われ、華西病院の激励政策によって、劉教授は1億元の賞金を獲得しました。

 劉教授は、「今年65歳で間もなく定年退職する。1億元は少ない額ではなく、家族にとって大金だと言う人がいるかもしれないが、私と家族は、賞金をわれわれのより良い退職生活に用いるのは無駄遣いであり、病棟医の規範化養成事業への寄付はより社会的意義があり、われわれの人生価値を具現できると思っている。この資金がより多くの医者を養成し、より多くの人々の麗しい生活を保障するために役立てられることを望む」と述べました。

 劉教授は四川大学華西病院麻酔手術センターの主任を務めています。同病院では毎年20万件の麻酔手術が行われていますが、麻酔による死亡率は100万分の1以下で、国際基準よりかなり低いです。統計によりますと、中国国内の約5%の若い麻酔科医は華西病院で1年から5年の臨床訓練を受けたことがあり、40%の麻酔科の主任は華西病院で研修を受けたことがあるとのことです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News