急増する「魔女狩り」の犠牲者 焼き殺されるケースも コンゴ
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■リンチを禁じる法は適用されず
弁護士で議院規則の専門家ムヒンドゥ・シクワニネ(Muhindo Cikwanine)氏は、解決策は「ペテン師たちの祈祷所を禁止すること」だと主張する。
2014年に南キブ州議会でリンチを禁じる法律が可決されたが、一度も適用されず、州民に対する適切な啓発運動も行われなかったとシクワニネ氏は言う。
カバレ(Kabare)地区の行政担当主任タディ・ミデロ(Thadee Miderho)氏は、今年に入ってから6人がリンチを受けて殺されたことを明らかにした。ほとんどが60歳以上の女性で、バジャカジに魔女だと名指しされていた。
ミデロ氏によれば、2年前には、魔女だと告発した側11人が逮捕され、6か月間収監され、職業を替えると約束して釈放されたが、その後、何人かは当局に隠れて以前と同じことを続けている。
検察官は、殺害の実行犯を突き止めることはほぼ不可能だと話しているという。
「リンチが行われるといつもそうですが、村の首長は『みんな』がやったと言うだけで、名前を明かそうとしません」とミデロ氏は話した。