「非致死性」の模造銃で治安悪化のコロンビア 内戦終了でも無法状態
このニュースをシェア
■「手がつけられない状態」
「手がつけられない状態になっている」と、ボゴタで射撃クラブを経営している元警察官の男性は言う。
「犯罪者が規制を受けずに本物とほとんど変わらない銃を入手し、武装できるようになっている」と話す。「しかも、破格の安値で」
FIPによると、模造銃の売上総数は2009年の約8500丁から急増し、昨年は19万丁を超えた。これには闇市場での取引分は含まれていない。
ほとんどは拳銃だが、中には自動小銃のレプリカもある。さらに非合法の真正品の銃も推計420万丁、流通している。
模造銃を手に入れた後、ゴム弾の代わりに鉛弾やスチール弾を使う人もいる。
統計はないが、ボゴタ市議会によると、模造銃が犯罪に使用されるケースが増加しているという。
公式の統計によると、ボゴタでは強盗事件が5分に1件発生。今年の強盗件数は昨年同期比で22.8%増加し、殺人件数は15.3%増加した。カリ(Cali)など他の大都市での強盗発生率も同様に高い。
政府は最近、警察を援護して犯罪を防止するため、1500人近い兵士を主要都市に配備した。