【9月28日 AFP】欧州サッカー連盟(UEFA)は27日、スペイン・マドリードの裁判所が下した判決に従い、議論を呼んだ欧州スーパーリーグ構想に関与した同国1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)とFCバルセロナ(FC Barcelona)、イタリア・セリエAのユベントス(Juventus)の計3クラブに対する懲戒手続きを取りやめると発表した。

 UEFAは発表文の中で「あたかも開始されなかったかのように、手続きは無効となっている」と記した。

 これら3クラブを含む12の「創設」クラブは4月、独立した欧州スーパーリーグを設立するとしてサッカー界に大混乱をもたらした。

 ファンや他クラブの猛反発を受け、他の9クラブはすぐにこの構想から撤退したが、レアル、バルセロナ、ユベントスはとどまったままとなっている。

 いわゆる法的枠組み違反の可能性について3クラブを追及していたUEFAはまた、その他の9クラブから「和解金も要求しない」とも明かした。

 撤退を表明したプレミアリーグの6クラブは、この件に対する「善意」の印として、総額2200万ポンド(約33億4000万円)の和解金を支払うことで合意していた。(c)AFP