【9月25日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2021)の新女王となった18歳のエマ・ラドゥカヌ(Emma Raducanu、英国)は、現コーチのアンドリュー・リチャードソン(Andrew Richardson)氏との関係を解消し、ツアーのトップレベルで戦い続けるべく経験豊富な指導者に師事する決断を下した。

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 これまで英国の若手選手を育ててきたリチャードソン氏は、ケント(Kent)州のラドゥカヌの自宅近くにあるブロムリー・テニスセンター(Bromley Tennis Centre)で同選手を指導し、全米オープンでも同行した。

 ラドゥカヌはロンドンの国立テニスセンター(National Tennis Centre)で行われた英国庭球協会(LTA)主催のイベントで、「ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2021)の後、世界ランキングは200位くらいで、当面のコーチとしてはアンドリューが最適だと思って一緒に渡米した。だけど、全米オープンで優勝できるなんて夢にも思わなかった」と語った。

「キャリアの現段階で、世界のトップ選手たちと戦っていくには、高いレベルにおいてWTAツアーの経験がある人が本当に必要だと実感した」と説明し、「私はまだ新参者だから、すでに経験豊富で自分を導いてくれる人を心から必要としている」と付け加えた。

 また、全米オープンで優勝した幸福感を共有した後、リチャードソン氏とたもとを分かつのは心苦しかったとも明かし、「あのような経験をした後で、そうした話をするのはつらいけれど、今の自分には本当に必要なことだと考えている」と強調した。(c)AFP