【9月16日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2021)の女子シングルスで優勝を果たした18歳のエマ・ラドゥカヌ(Emma Raducanu、英国)は14日、偉業を成し遂げた現在も自身の成長を「渇望」しており、今年はまだ大会に出場し続けるつもりだと明かした。

 11日に行われた決勝で19歳のレイラ・フェルナンデス(Leylah Fernandez、カナダ)を6-4、6-3で下したラドゥカヌは、全試合ストレート勝ちでの全米オープン制覇を達成。予選勝者が四大大会(グランドスラム)のトロフィーを手にするのは史上初で、英国人女子がグランドスラムのシングルスで優勝するのは、1977年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)を制したバージニア・ウェード(Virginia Wade)氏以来となる。

 自身初のグランドスラムとなった今年のウィンブルドンで4回戦に進出して一躍有名になり、先日発表された最新の世界ランキングで23位にまでジャンプアップしたラドゥカヌは、慌ただしい2か月を送ったため、短い休養を取るつもりだと明かした。

 ラドゥカヌは米CNBCテレビで「(これからの)数日を休養と回復に充てる。この7週間の後だから必要だと思う」と語った。

「でも、その後は真っすぐ練習に戻るつもり。上達を渇望しているから、復帰してからはいくつか大会に出場する」

 ラドゥカヌは、米カリフォルニア州で来月に行われるWTA 1000のBNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2021)にワイルドカード(主催者推薦)として出場する可能性がある。

 全米オープンでの目を見張る優勝でラドゥカヌは、母国のエリザベス女王(Queen Elizabeth II)やボリス・ジョンソン(Boris Johnson)首相から祝福された他、今週には米ニューヨークで開催されたファッションイベント「メット・ガラ(Met Gala)」にも登場するなど、新たな名声を手にしている。(c)AFP/Imran Marashli