【9月25日 AFP】インドの首都ニューデリーの裁判所で24日、出廷した大物ギャングの被告が、弁護士に扮(ふん)して法廷に侵入した男2人の銃撃を受けて死亡した。男2人は警察に射殺された。

 警察はAFPに対し、出廷したジテンドラ・ゴギ(Jitendra Gogi)被告に、男2人が突然発砲したと説明。目撃者によると、法廷内では十数発の銃撃が交わされた。ゴギ被告は最大5発の銃弾を受け、男2人は警察に射殺された。

 警察によると、男2人は被告と敵対するギャングに所属。うち少なくとも1人は、デリー警察に指名手配されていた。ゴギ被告は少なくとも19件の殺人事件に関与したとされ、昨年逮捕された。

 事件を受け、裁判所の保安体制を疑問視する声が上がっている。現場となったロヒニ(Rohini)裁判所では、重大事件の被告の審理が頻繁に行われている。ゴギ被告の警護は、警察の情報部門が担当していた。しかし、一部報道によると、同裁判所では入り口の金属探知機が作動しておらず、他の保安規則も施行されていなかったという。(c)AFP