【9月25日 AFP】米疾病対策センター(CDC)は24日、米製薬大手ファイザー(Pfizer)製新型コロナウイルスワクチンの追加接種(ブースター接種)について、外部有識者委員会が出していた勧告を退け、感染リスクが高い職業に従事する人を対象とした実施を推奨した。

 CDCの外部有識者委員会は前日、高リスクの職業に就く人々に対する追加接種に反対すると勧告していた。だがCDCのロシェル・ワレンスキ(Rochelle Walensky)所長は、CDCは「複雑で、不完全であることも多いデータ」に基づいて公衆衛生上の利益を追求しなければならないと説明。「パンデミック(感染症の世界的な大流行)では、たとえ不確実性があったとしても、最大の効果が見込める行動を取らなければならない」とした。

 CDCは、65歳以上の高齢者や基礎疾患のある人については、追加接種を推奨した同委員会の勧告を支持。CDCによると、米国で追加接種の対象となる人の数は約2600万人で、うち約1300万人が65歳以上の高齢者となっている。(c)AFP