【9月24日 AFP】米疾病対策センター(CDC)の外部有識者委員会は23日、米製薬大手ファイザー(Pfizer)製の新型コロナウイルスワクチンについて、医療従事者ら職業上感染リスクが高い人を対象とした追加接種(ブースター接種)の推奨を見送った。

 ファイザー製ワクチンについては、米食品医薬品局(FDA)が22日、65歳以上の高齢者と、18~64歳の重症化リスクの高い人、さらに職業上感染リスクの高い人を対象に追加接種を承認していた。

 同委員会は、65歳以上の高齢者と、基礎疾患のある重症化リスクの高い成人については、ファイザー製の追加接種を認めるよう勧告した。CDCのロシェル・ワレンスキ(Rochelle Walensky)所長が近く可否を判断し、承認するとみられている。

 委員の一人、米ワシントン大学(University of Washington)グローバルヘルス学部のベス・ベル(Beth Bell)臨床教授は「時期尚早」と語った。「私の考えでは、現時点で追加接種を実施する利益はないに等しい」

 懸念事由として、若い男性の心筋炎リスクや、有効性や安全性に関するデータの不足などが挙げられている。(c)AFP