【9月24日 CGTN Japanese】アフガニスタンのタリバンがカブールを接収してすでに1カ月が経過しましたが、カブールでは今も、各州からの難民が数多く集まっている状況が続いています。中国中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ/CMG)の報道員が現地時間23日、難民が集まる場所を訪問して取材しました。

 カブール市内の公園には、タハル州などから1700以上の家族が集まっています。これら難民は、園内に設けられた仮設テントで寝泊まりするしかなく、毎日の食料と水にも事欠く状態です。

 グールザマンさんは戦乱を逃れるために、家族を連れてタハル州からカブールに避難してきました。グールザマンさんは、取材に対して「米国はすべてのトラブルの源だ。遭遇してきたすべてのトラブルはすべて米国人によるものだ。米国人がこの国の若者を殺し、その家庭を破壊した。若者は居場所を失い流浪することになった」と、米国を非難しました。グールザマンさんは米軍機によるタハル州空爆で、片足を失いました。

 グールザマンさんはさらに、「もう3日も食べ物を得られず、空腹のまま寝ている」と説明し、誰かに食べ物を恵んでほしいと述べました。また、今は無一文になってしまい、帰郷したくても不可能とのことです。グールザマンさんには13人の子がいます。兄弟のうち一人は戦乱で亡くなりました。

 グールザマンさんは今後について、「新政権が平和と安定をもたらし、子どもたちが学校に戻れるようになることを願っている」と話しました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News