中国のゲーム業界上半期の売上高は2.5兆円 未成年のゲーム制限令は「影響低い」
このニュースをシェア
【9月24日 CNS】中国音像・デジタル出版協会ゲーム出版工作委員会によると、今年上半期(1~6月)の中国ゲーム市場の売上高は前年同期比7.8%増の1505億元(約2兆5717億円)に上った。中国では8月に未成年のゲームを厳しく制限する方針が示されたが、ゲーム企業各社は「業績への影響は極めて低い」と強調している。
人気オンラインゲーム「王者栄耀(Honor of Kings)」を手がけるIT大手の騰訊(テンセント、Tencent)は、上半期のゲーム収入が866億元(約1兆4798億円)に達した。「荒野行動」で知られる網易(NetEase)も295億元(約5040億5125万円)に。2大巨頭のテンセントと網易以外に、「日替わり内室」がヒットした三七互娯(37 Interactive Entertainment)も75億3900万元(約1288億2266万円)に達した。
他のインターネット企業のゲーム事業も業績は良い。ネット企業の360はインターネットの付加価値サービスが上半期で5億9200万元(約101億1580万円)に上り、前年同期比で7.4%増加。動画共有サイトなどで知られるビリビリ動画(bilibili)のゲーム事業は第2四半期(4~6月)で12億3000万元(約210億1763万円)となった。
ゲーム業界の粗利益率は非常に高く、50%を超えることが一般的だ。ネットイースは第2四半期の粗利益率は66.1%だった。
中国でオンラインゲームの販売承認権限を持つ国家新聞出版署は8月30日、「18歳未満がオンラインゲームをするのは金、土、日曜と祝日の午後8~9時のみとする」と発表した。テンセントは「第2四半期の売上高で16歳未満のユーザーが占める割合は2.6%にとどまり、12歳未満では0.3%にすぎない」と強調。三七互娯は「過去1年間のデータでは、18歳未満の利用頻度は1万回のうち5回未満」と説明している。ネットイースは「第2四半期の売上高で18歳未満のユーザーの割合は1%未満。規制による経済的影響はほとんどない」としている。
中国インターネット情報センターによると、6月時点で中国のオンラインゲームユーザー数は5億900万人に達し、ネットユーザー全体の50.4%を占めている。このうち未成年の割合やゲームに費やしている金額などの詳細は不明という。(c)CNS/JCM/AFPBB News