【9月24日 AFP】ボクシング、WBAスーパー・IBF・WBO世界ヘビー級王者のアンソニー・ジョシュア(Anthony Joshua、英国)は23日、WBOの指名挑戦者オレクサンドル・ウシク(Oleksandr Usyk、ウクライナ)戦を控え記者会見に臨んだ。ジョシュアはたとえどんな相手とでも対戦すると述べ、自身のベルトを返上してウシク戦を回避するつもりはなかったと明かした。

 英ロンドンで25日に行われるファイトで、ジョシュアは自身が保持する3団体のベルトを懸けてウシクと戦う。元クルーザー級4団体統一王者のウシクは、あらゆる階級で通用する高い技術力を誇り、ジョシュアにとっては手ごわい相手になる可能性がある。

 しかし、ジョシュアは相手が誰であろうとも怖くないと主張し、「人々にリスペクトされたいとかいう理由で、優れたファイターと戦うわけではない」とコメント。「複雑な話じゃない。正直なところ、打診されたらキングコングと戦うことにもゴーサインを出すだろう」と続けた。

 現在31歳のジョシュアは、ウシク戦で防衛を果たして、WBC王者の同胞タイソン・フューリー(Tyson Fury)との待望の王座統一戦が実現することを期待している。

 一方のウシクがクルーザー級とヘビー級の2階級制覇を果たせば、イベンダー・ホリフィールド(Evander Holyfield)氏とデビッド・ヘイ(David Haye)氏に続く史上3人目の快挙達成となる。

 2012年のロンドン五輪では、ジョシュアがスーパーヘビー級で優勝したのに対し、自身はヘビー級で金メダルに輝いた34歳のウシクは、「俺とアンソニーは、後に語り継がれ、人々の記憶に残るような新たな功績をボクシングの歴史に刻むことになると思う」と語った。(c)AFP