【9月21日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)は20日、新たなインターナショナルマッチカレンダーについて協議するため、30日に各国加盟協会を招待してオンライン会合を行うと発表した。これはW杯(World Cup)を2年おきに開催するという案を推し進めるためのものだとみられている。

 それぞれ2023年と2024年限りで失効する見通しとなっている女子と男子の国際試合の日程について、FIFAは「協議の新たな段階」に入りたいと考えている。

 FIFAは発表文の中で「インターナショナルマッチカレンダーを改正、改良するべきだという幅広い合意が競技の中に存在する」と記した。

 物議を醸すW杯隔年開催の案は、イングランド・プレミアリーグのアーセナル(Arsenal)の元監督で、現在はFIFAのグローバル・フットボール・デベロップメント部門で責任者を務めるアーセン・ベンゲル(Arsene Wenger)氏によって3月に提案された。

 この計画が採用されることになれば、2025-26シーズンからは毎年代表チームの国際大会が開催され、欧州選手権(UEFA Euro)やコパ・アメリカ(Copa America)といった大陸選手権とW杯が交互に行われることになる。

 欧州サッカー連盟(UEFA)のアレクサンデル・チェフェリン(Aleksander Ceferin)会長はこの案に強く反対しており、W杯が2年おきの開催になれば欧州各国はボイコットするだろうと警告した。

 南米サッカー連盟(CONMEBOL)も、この案には「競技に関する正当性がない」と述べた。

 FIFAのジャンニ・インファンティーノ(Gianni Infantino)会長は、W杯の隔年開催案について年末までに結論を出すと明言している。(c)AFP