【9月17日 AFP】サッカーW杯(World Cup)を2年おきに開催するという案が議論される中、過半数のファンが同大会の「より短い間隔」での開催を支持しているというオンライン調査の結果を、16日に国際サッカー連盟(FIFA)が発表した。

「サッカーに興味がある」1万5000人を対象とした調査会社アイリス(IRIS)とユーガブ(YouGov)の合同調査では、55パーセントの回答者が4年よりも短いスパンでW杯を見たがっていることが分かったという。

 また、望ましい間隔については2年と答えた人が30パーセント、毎年と答えた人が11パーセント、代表チームの大会では非常にまれではあるものの、3年おきと答えた人が14パーセントだった。

 しかし今回の調査結果では、回答者の地理的地域や年齢によって大きな違いがあることも明らかになった。

 短い間隔での開催に最も好意的なのは「全地域の若い世代」と「発展途上中の市場」であり、年齢層の高いファンは1930年の初回大会から採用されている4年おきの開催という伝統に愛着を感じ続けている。

 今後は「100か国以上」の10万人を対象とした「拡大された」調査が行われるという。

 しかしこの案は、いずれも過密日程に悩まされている欧州サッカー連盟(UEFA)や南米サッカー連盟(CONMEBOL)、ワールドリーグフォーラム(WLF)、欧州クラブ協会(ECA)から反対されている。

 国際プロサッカー選手会(FIFPro)は14日、サッカー選手の「自然な生理学的限界」について指摘しつつ、この件に関して「真の対話が行われていない」と非難した。

 サッカーファンからも反対の声が上がっているこの案については、例年5月に開催されるFIFA総会で最終決定が下される必要がある。(c)AFP