【9月10日 AFP】米国のジョー・バイデン(Joe Biden)大統領は9日、中国の習近平(Xi Jinping)国家主席と電話会談し、「紛争」の回避に向け協議した。米ホワイトハウス(White House)が発表した。両首脳による電話会談は、2月以来約7か月ぶり。
 
 米政府高官は記者会見で、「競争関係が続いたとしても、意図しない紛争に転じることがないよう」確実なものとしたいというのが大統領のメッセージだ、と述べた。

 ホワイトハウスによると、両首脳は「広範な戦略的議論」を行い、「両国の利益が重なる分野と、利益や価値観、視点の異なる分野」について話し合った。

 同高官によると、電話会談の目的はたとえば画期的な合意を見いだすことではなく、対話チャンネルを維持し、米中関係を安定させることにあった。

 一方、中国国営中国中央テレビ(CCTV)は10日、習氏はバイデン氏に対し、米国の対中政策が「深刻な問題」を引き起こしていると伝えたと報じた。

 習氏は「中米が関係を適切に管理できるかは(中略)世界の未来と運命にとって極めて重要だ」とし、「それは両国が答えを出さなければならない世紀の難問だ」と続けたという。(c)AFP/Sebastian Smith