【8月24日 AFP】中国は24日、米国のカマラ・ハリス(Kamala Harris)副大統領がアジア係争海域における中国の威嚇を非難したことを受け、混乱を招いたアフガニスタン撤収を米国の「利己的な」外交政策の例として挙げ、反論した。

 ハリス氏は訪問先のシンガポールで、米国のアジアへの関与と国際ルールの順守を約束し、アジア同盟諸国に安心感を与える一方、中国が南シナ海(South China Sea)の大部分の領有権を主張していることを批判した。

 これに対し中国の汪文斌(Wang Wenbin)外務省報道官は、米国が自らの「いじめに当たる覇権主義的な行動」を正当化するため、ルールに基づく国際秩序という巧言を隠れみのにしていると反論。

「『米国第一』を正当化するため、米国は何らの代償も払うことなく、恣意(しい)的に他国を中傷、抑圧、威圧し、いじめることができる」と述べた汪氏は、「これが米国の望む秩序だ…だが、今や誰が米国を信じるだろうか」と疑義を呈した。(c)AFP