【9月9日 AFP】パリのアンヌ・イダルゴ(Anne Hidalgo)市長(62)は12日、仏大統領選挙への出馬を表明する。所属する社会党の議員がAFPに明らかにした。現職エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領の対抗馬として、フランス初の女性大統領を目指す。

 イダルゴ氏の出馬は、数か月前から公然の秘密となっていた。同氏は7日、南仏モンペリエ(Montpellier)で開かれた社会党の集会で記者団に対し、出馬を妨げるものは「もう何もない」と述べている。

 集会に出席した複数の議員がAFPに語ったところによると、イダルゴ氏は12日に仏北部ルーアン(Rouen)を訪問する際に出馬を正式に表明する。

 イダルゴ氏はパリの環境改善に取り組んできたが、市民からの評価は割れている。世論調査によると、イダルゴ氏が社会党候補に選ばれたとしても、来年4月に行われる大統領選の初回投票では7~9%の票しか獲得できないと予想される。初回投票で得票率が50%を上回る候補者が出ない場合、上位2候補で決選投票が行われる。

 マクロン氏は今のところ2期目続投の意向を表明していないが、出馬は広く予想されている。次期大統領選は2017年の前回選挙と同じく、中道派のマクロン氏と極右のマリーヌ・ルペン(Marine Le Pen)氏との決戦になる見通しだ。(c)AFP