【9月8日 AFP】メキシコ南部の観光地アカプルコ(Acapulco)近郊で7日、マグニチュード(M)7.1の地震が発生し、少なくとも1人が死亡した。揺れは、数百キロ離れた首都メキシコ市の建物でも感じられた。

 国家地震サービス局(SSN)によると、震源はゲレロ(Guerrer)州アカプルコの南東11キロ。

 ゲレロ州知事はミレニオTV(Milenio TV)に対し、アカプルコ近くのコユカデベニテス(Coyuca de Benitez)で、倒れた電柱の下敷きになった男性が死亡したと明らかにした。

 一方、アンドレス・マヌエル・ロペスオブラドール(Andres Manuel Lopez Obrador)大統領はビデオによる声明で、大きな被害は報告されていないと述べた。

 AFP記者によると、アカプルコでは多数の車両が電柱やがれきの下敷きとなり、教会の正面部分が崩落した。

 余震も数十回続き、観光客はホテルから避難した。バスタオル1枚だけを身にまとってホテルの外に逃げ出したメキシコ市からの旅行者は、「入浴中に突然、非常に強い揺れを感じ、怖くて大声で叫んだ」と語った。

 アカプルコ当局は、帰宅に不安を訴える住民のため、スポーツ施設を仮眠場所として開放した。(c)AFP/Allan Garcia