【9月7日 AFP】(更新)アフガニスタンの実権を掌握したイスラム主義組織タリバン(Taliban)は7日、国連(UN)の制裁対象に指定されている古参幹部のモハマド・ハサン・アフンド(Mohammad Hasan Akhund)師が率いる新内閣を発表した。新内閣はあくまで「暫定」政権だとしている。

 タリバンの報道担当者ザビフラ・ムジャヒド(Zabihullah Mujahid)氏は首都カブールで開いた記者会見で、主要閣僚の顔触れを発表。タリバン共同創設者のアブドゥル・ガニ・バラダル(Abdul Ghani Baradar)師が副首脳に就任するとした。

 国防相には、タリバンの創設者で最高指導者だった故オマル師(Mullah Omar)の息子ヤクーブ師(Mullah Yaqoob)を起用。内相には、人々から恐れられる武装組織ハッカニ・ネットワーク(Haqqani Network)の指導者で、タリバンの副指導者も兼任するシラジュディン・ハッカニ(Sirajuddin Haqqani)師が指名された。

 外相には、カタール首都ドーハでの交渉役で、最初のタリバン政権でも閣僚を務めたアミール・カーン・ムタキ(Amir Khan Muttaqi)氏が指名された。

 タリバンは、新政権はアフガニスタンの多様な民族を反映するものになると約束しつつも、女性は高位職には起用しない可能性が高いと説明していた。ムジャヒド氏は会見で「内閣は確定していない。暫定だ」と説明。「国内の他地域の出身者も選ぶ方針だ」と述べた。(c)AFP