【9月7日 AFP】韓国は、国産の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の発射実験を行った。現地メディアが7日、報じた。同国は核兵器を保有する北朝鮮を念頭に、防衛力の強化を進めている。

 聯合(Yonhap)ニュースは軍の情報筋の話として、国防科学研究所が先週、垂直発射機6台を搭載する、国内で新造された3000トン級の潜水艦から水中発射実験を行ったと伝えた。

 聯合によると、このSLBMは、同国が開発した射程距離約500キロの弾道ミサイル「玄武2B(Hyunmoo-2B)」の改良型とみられている。もう1段階の実験を経て、実戦配備に向け量産される予定だという。

 これにより韓国は、世界でまだ数少ないSLBM開発に成功した国の一つとなる。

 北朝鮮も長年、SLBM技術の開発を続けている。今年1月には、金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-un)朝鮮労働党総書記が閲兵した軍事パレードでSLBMを公開。国営朝鮮中央通信(KCNA)はこれを「世界で最も強力な兵器」と報じた。

 北朝鮮は、直近では2019年にSLBMの水中発射の画像を公開しているが、アナリストらは潜水艦からではなく、固定された発射台または潜水式のはしけからの発射だったとみている。(c)AFP