【9月5日 AFP】サッカー元クロアチア代表FWで、W杯ロシア大会(2018 World Cup)準決勝のイングランド戦で決勝点をマークしたマリオ・マンジュキッチ(Mario Mandzukic)が4日、現役引退を発表した。

 35歳のマンジュキッチは4日夜に自身のインスタグラム(Instagram)を更新し、スパイクの画像とともに引退の決意を明かした。

「親愛なる小さなマリオへ」と題し、「君の大きなマリオ」が幼い頃の自分自身にメッセージを送る形で引退を発表したマンジュキッチは、「君が初めてこのスパイクを履いたとき、サッカーでどんな経験ができるのか想像すらできなかっただろう」とつづった。

「引退して、このスパイクを棚に置くときを受け入れるだろう。何の後悔もないはずだ」

 クロアチア代表として89試合に出場し33得点を記録したマンジュキッチは、ドイツ・ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)、スペイン1部リーグのアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)、イタリア・セリエAのユベントス(Juventus)といったクラブを渡り歩き、昨季はACミラン(AC Milan)で11試合に出場。けがに悩まされて途中出場が中心となり、無得点だった。

 ディナモ・ザグレブ(Dinamo Zagreb)でクロアチア1部リーグを3度制すと、バイエルンではブンデスリーガ1部優勝2回と欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)制覇を経験。ユベントスではセリエAの頂点に4度立った。

「君は最も大きな舞台で得点を決め、最も偉大なクラブのユニホームを着て最大のタイトルを獲得することになる。最大の誇りであるクロアチア代表のユニホームをまとい、クロアチアのスポーツ史にとって最も重要な瞬間を記すことになる」

 クロアチア代表のズラトコ・ダリッチ(Zlatko Dalic)監督はマンジュキッチに感謝の言葉を送り、「チームにとっていつでも頼りになる戦士であり、重要な試合や厳しいチャレンジのために生まれた選手」とたたえた。

 マンジュキッチは劇的なW杯の決勝点の話題で投稿を締めくくった。

「追伸。W杯でイングランドと戦うことになったら、(決勝点を決めた)109分頃にとにかく準備しておいてくれ」 (c)AFP