【6月12日 AFP】サッカー元ウルグアイ代表で、史上最多となる31のクラブでプレーしたセバスチャン・アブレウ(Sebastian Abreu)が11日、現役を引退した。

 31のプロクラブチームでプレーしてギネス世界記録(Guinness World Records)を保持するアブレウはこの日、現役最後の試合に臨んだ。27年のキャリアで十数か国を渡り歩いたアブレウは10日に「この日がやってきた。カーテンが下ろされる」と発表していた。 

 アブレウはこの日、最後の在籍となったウルグアイ1部リーグのスド・アメリカ(Sud America)の選手として、リベルプール(Liverpool Futbol Club)戦に臨んだ。

 ロコ(狂人)のニックネームを持つアブレウはスパイクを脱ぎはするものの、指導者としてのキャリアを継続していく。これまでにエルサルバドルのサンタ・テクラ(Santa Tecla)やウルグアイのボストン・リーベル(Boston River)での指導歴がある。

 1996年から2012年にかけてウルグアイ代表として70試合に出場したアブレウは、2017年に通算26クラブ目となるチリのアウダックス・イタリアーノ(Audax Italiano)と契約し、ギネス世界記録保持者となった。

 アブレウは母国ウルグアイの数クラブに加え、スペイン1部リーグのデポルティボ・ラ・コルーニャ(Deportivo La Coruna)やレアル・ソシエダ(Real Sociedad)、メキシコやチリ、ブラジル、アルゼンチンの複数クラブ、さらにはイスラエルやギリシャでもプレーした。

 アブレウは、2010年のW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)、ガーナとの準々決勝のPK戦で、勝利を決めるパネンカシュートを決めたことでよく知られている。(c)AFP