【9月4日 AFP】北米アイスホッケーリーグ(NHL)は3日、来年開催される北京冬季五輪にリーグのスター選手を派遣することで合意したと明らかにした。

 NHLはコメント文で、リーグとNHL選手会(NHLPA)が選手の五輪参加を可能にするために2021-22シーズンに中断期間を設けることで、国際アイスホッケー連盟(IIHF)との交渉をまとめたと説明した。

 2018年の平昌冬季五輪では、NHLが選手の派遣を認めなかったため、世界最高のアイスホッケープレーヤーが北京五輪に参加すれば、国際大会としてはカナダ・トロントで開催された2016年のW杯ホッケー(2016 World Cup of Hockey)以来のこととなる。

 今回の合意では、来季のレギュラーシーズンは来年2月3日から22日まで中断される。また、中国における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のリスクが拡大、もしくは参加が非現実的なものとなった場合、選手が大会を辞退する余地も残されている。

 NHLPAの相談役を務めるドン・ザベロ(Don Zavelo)氏は、「五輪で母国を代表することは、こうした不透明な時期であっても選手たちにとっては重要だ」とし、「2022年の北京冬季五輪に出場し、金メダルを目指して母国のホッケーウエアを身に着けることを選手たちは楽しみにしている」と語った。

 NHLの選手が最後に出場した2014年ソチ冬季五輪のアイスホッケー男子決勝では、カナダが3-0でスウェーデンを下して金メダルを獲得。平昌五輪の同種目では、NHLの選手が不在の中で、OAR(ロシアからの五輪選手)が優勝した。(c)AFP