【9月4日 AFP】交流サイト(SNS)最大手の米フェイスブック(Facebook)は3日、黒人男性が登場する動画の下に「霊長類に関する動画の視聴を続ける?」というメッセージが表示されたことを受けて、トピックおすすめ機能を停止したと発表した。

 フェイスブックの広報は、「明らかに容認できないエラー」として、問題のおすすめソフトウエアをオフラインにしたと説明した。

 フェイスブックはAFPの取材に対し、「不快なおすすめを目にされた方々におわびする」と述べ、「事態を把握した直後に、原因究明と再発防止のため、トピックおすすめ機能全体を停止した」と説明した。

 問題となったのは、英大衆朝刊紙デーリー・メール(Daily Mail)が2020年6月に投稿した「白人男性、マリーナで黒人男性らを警察に通報」と題された動画。

 米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)によると、この動画の下に「霊長類に関する動画の視聴を続ける?」というメッセージが自動生成されたという。

 霊長類にはヒトも含まれるが、この動画はサルやチンパンジー、ゴリラとは一切関係がない。

 フェイスブックでかつてコンテンツデザインマネジャーを務めていたダルシ・グローブス(Darci Groves)氏は、問題のメッセージのスクリーンショットをツイッター(Twitter)に投稿。元同僚らに向けて「この『視聴を続ける』というメッセージは容認できない」と記した。「ひどすぎる」

 顔認識ソフトウエアはかねて、特に白人以外の人々の認識精度に問題があると公民権擁護団体などに批判されてきた。(c)AFP