【9月3日 AFP】イスラム主義組織タリバン(Taliban)の報道担当者は3日、中国が在アフガニスタン大使館の業務を継続し、戦争で荒廃した同国への人道支援の拡大を約束したと発表した。

 スハイル・シャヒーン(Suhail Shaheen)報道官のツイッター(Twitter)投稿によると、カタールの首都ドーハにあるタリバンの政治事務所に所属するアブドル・サラム・ハナフィ(Abdul Salam Hanafi)氏が、中国外務省の呉江浩(Wu Jianghao)次官補と電話会談を行った。

 シャヒーン氏は、「呉氏はカブールの中国大使館を維持すると述べ、両国の関係は過去よりも強化されるだろうと付け加えた。アフガニスタンは、地域の安全と発展に重要な役割を果たすことができる」と記した。「中国は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の治療を中心に、人道支援も継続・拡大する」

 中国側は本件についてコメントしていない。

 世界の多くの国々は、タリバンとの関係については様子見の態度を取っている。しかし中国は、米国のアフガニスタン撤退を性急で無計画だったと繰り返し非難しており、タリバンが政権を掌握した後も「友好的かつ協力的」な関係を深める用意があると述べている。(c)AFP