【9月4日 CGTN Japanese】第12回中日韓文化相会合が8月30日、オンライン形式で開催されました。3カ国の文化相が、2022年の「東アジア文化都市」に選定された都市を共同発表しました。日本の大分県、中国の温州市(Wenzhou)と済南市(Jinan)、韓国の慶州市に「東アジア文化都市」の称号が授与されました。  

「東アジア文化都市」の選定は、中日韓3カ国の文化分野における重要なブランドで、アジア文明対話大会の提唱を実行に移すための具体的な措置でもあります。2013年の選定開始以来、毎年各国が1~2都市を選定しています。  

 中国の東部沿海地区にある山東省(Shandong)済南市は「泉城」とも呼ばれ、儒家文化の発祥地・伝承地でもあります。同市の孫述涛市長は「『東アジア文化都市』に選定されたことは極めて高い栄誉で、責任はとても重い。済南が国際化に向かうための新たなプラットフォームとして、2022年に特色ある『東アジア文化都市』済南年シリーズイベントを開催する」と述べました。  

 一方、同じく東部沿海地区の浙江省(Zhejiang)温州市は、海のシルクロードの出発地の一つであり、唐代には日本の高僧円珍(智証大師)が温州の開元寺に赴いて法を求め、日本の名僧恵運は温州を経て五台山を巡礼しました。温州は古くから日本や韓国と文化交流を続けてきました。今は「世界の温州」を目指して、中国国際オンライン文学博覧会や国際ドラゴンボート大会の開催都市として、世界の文化交流と発展に深く溶け込んでいます。2022年には温州でも「東アジア文化都市」温州年イベントが開催される予定です。(c)CGTN Japanese/AFPBB News