【9月2日 AFP】パラリンピックなどの障害者スポーツでは、障害の種類や程度に応じて選手を分類し、公平な競争を実現する「クラス分け」が大きな役割を果たすが、このところ批判の声が高まっている。

 子どもの頃に髄膜炎を発症して両膝から下と両肘から先を切断したフランスの競泳選手テオ・クリン(Theo Curin)は、クラス分けのシステムと評価方法に納得できず、東京パラリンピック参加を見送った。

 21歳のクリンは「急に両手がある選手2人が、自分と同じS5のカテゴリーに登場した。水泳で両手があることのメリットがいかに大きいかは賢くなくても分かる」と述べ、「目に余る不公平がたくさんあって腹が立つし、本当にばかげている」と批判した。

 パラリンピックでは肢体不自由、視覚障害、知的障害の三つに分類される10種類の障害が基準として定められているが、各障害の中でも能力差が出るため、選手はだいたい同じ能力の相手と競い合えるよう、さらにクラス分けされる。  

 例えば水泳では、自由形とバタフライと背泳ぎはS、平泳ぎはSB、個人メドレーはSMと分類される。そして肢体不自由は1から10にクラス分けされ、数字が小さいほど障害は重い。視覚障害は11から13、知的障害は14で示される。

 だが、このシステムは複雑で時間がかかることから、一部のアスリートは機能していないと考えている。