【9月5日 CGTN Japanese】中国国家統計局上海調査総隊は8月30日、中国最大都市の上海における市民出産意欲調査報告を発表しました。報告によりますと、市民の半数近くは「子の数は1人」が理想的と考えており、第2子を持つ意欲はあまりないとのことです。第2子を持つ意欲に乏しい原因としては、個人の気力や経済力が挙げられました。中でも教育費は、子育てにおいて最も主要な経済負担です。

 報告によりますと、回答者の49.3%は、「子の数は1人」を望むと答えました。3人またはそれ以上の子を産み育てたいと回答した人も2.7%いましたが、子供は要らないとの考えを示した人は11.4%いました。

 複数の子を望まない原因は、経済上の制約です。回答者の48.6%は、「家庭の経済状況があまりよくない(支出が多すぎるなど)との考えを示しました。複数の子を育てる家庭は、家庭の総収入に占める子供関連の支出が平均で、一人っ子家庭より8.9ポイント高い40%超を占めています。経済的負担が大きすぎて、「考えただけで怖くなる」との状態なのです。

 子育ての主な経済負担は教育費です。「子育てがもたらした最も主要な経済負担は?」との問いに対して、回答者の80.9%が「教育費」と答えました。

 また、複数の子を持つことを希望する回答者の特徴としては、(1)自分自身が一人っ子ではない、(2)高収入、(3)すでに中年……などがありました。家庭の年収が30万元(約512万円)以上の高所得家庭の場合、49.3%の回答者が2人またはそれ以上の子を産み育てたいとの考えを示しました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News