【8月28日 CGTN Japanese】中国のインターネット上で先週、85歳のカリスマおじいちゃん王徳順(Wang Deshun)さんが話題となりました。王さんは今月17日、北京市密雲区の穆家峪空港で、スロベニアの航空機メーカー、ピピストレルが製造した軽量型飛行機「SW100」を操縦して40分間飛行し、中国最高齢パイロットとなりました。 

 1936年に中国東北部の遼寧省(Liaoning)瀋陽市(Shenyang)の農村部に生まれた王さん。若い頃には同市のバス会社で車掌を務めたり、軍需企業で働いたりしていました。小さい頃から演芸が好きで、余暇を利用して演劇やダンス、音楽などのサークルに参加し、1960年に演劇の俳優になりました。 

 チャレンジ精神が旺盛な王さんは49歳の時に北京に出てパントマイムを始め、57歳で彫刻、65歳で乗馬、78歳でオートバイ、79歳でファッションショーのモデル、80歳でDJ、そして85歳の今年、パイロットに挑みました。 

 民間航空機のパイロットは一般に60歳前後でリタイアしますが、85歳の王さんは30日間の理論学習と50日間の飛行訓練を経て、第一段階の学習を終えました。気体動力学などの試験で82点という良い成績も取りました。 

 王さんの人生のモットーは、「やりたいことなら、遅すぎということはない。やりたくないことなら、言い訳をして尻込みする。一生は長くも短くもない。チャレンジを恐れず、時間を無駄に過ごさず、充実した人生を送るべきだ」。(c)CGTN Japanese/AFPBB News