【8月29日 AFP】21-22イタリア・セリエAは28日、第2節の試合が行われ、ユベントス(Juventus)はクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)退団後の初戦で昇格組のエンポリ(Empoli)に0-1でまさかの敗戦。「イタリアの貴婦人」は必要なパーツが欠けているような様子だった。

 ゴール前で鋭さを欠いたユベントスは、昨季得点王に輝くなどイタリアで過ごした3シーズンで100点以上を記録した36歳のスーパースターなき最初の試合で、最悪のスタートを切った。

 自信を持ってエンポリを迎えたはずのユベントスだったが、21分にレオナルド・マンクーゾ(Leonardo Mancuso)にセリエA初得点を許して黒星を喫し、本拠地アリアンツ・スタジアム(Allianz Stadium)はサポーターの怒りに包まれた。

 2-2で引き分けたウディネーゼ(Udinese)との開幕戦とこの日の今季初黒星を見届けたファンは、強敵インテル(Inter Milan)からタイトルを奪還するチャンスがチームにあるか疑念を抱きつつある。

 ユベントスを率いるマッシミリアーノ・アレグリ(Massimiliano Allegri)監督は、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)に復帰したロナウドから退団の意向を伝えられたと27日に明かすと、肩をすくめて「人生は続いていく」とコメントしていた。

 一方、チロ・インモービレ(Ciro Immobile)がハットトリックを記録したラツィオ(SS Lazio)は、すでにマウリツィオ・サッリ(Maurizio Sarri)新監督のスタイルが浸透したかのようなパフォーマンスでスペツィア(Spezia)に6-1で快勝した。

 4分にダニエレ・ベルデ(Daniele Verde)に先制点を許した直後に同点ゴールをマークしたインモービレは、その10分後にペナルティーエリアの際からシュートを突き刺した。前半アディショナルタイムにPKを外した31歳だったが、直後のCKで相手のマークを完璧に外してハットトリックを達成した。

 パスサッカーのショーを披露したラツィオは、後半フェリペ・アンデルソン(Felipe Anderson)、エルセイド・ヒサイ(Elseid Hysaj)、ルイス・アルベルト(Luis Alberto)が加点。開幕2試合で9得点を挙げた。(c)AFP/Terry DALEY