【8月28日 AFP】米アップル(Apple)のティム・クック(Tim Cook)最高経営責任者(CEO)が、就任から10年間の業績を反映して、約7億5000万ドル(約830億円)相当の報酬を受け取ったことが、26日に米証券取引委員会(SEC)に提出された書類により明らかになった。

 報酬はアップル株約500万株で支給され、クック氏は受け取った後に売却したという。

 報酬は、クック氏が2011年にスティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)氏からCEO職を引き継いだ際に定められた株式報酬プログラムを反映したもの。

 アップルの時価総額はクック氏の就任以来急上昇し、現在は2兆4000億ドル(約260兆円)超と推定されている。今回の報酬には、アップルの業績に応じて付与される110万株と、期間に応じて付与される390万株が含まれ、すべて今月中に権利が確定した。

 クック氏は現在、アップル株約320万株、4億8300万ドル(約530億円)相当を保有している。米経済誌フォーブス(Forbes)によると、同氏の純資産は約14億ドル(約1500億円)と推定されるが、他のシリコンバレー(Silicon Valley)のIT企業トップらの資産を大きく下回っている。(c)AFP