【8月18日 AFP】15日に行われたフランス・リーグ1の試合で、突然倒れて交代していたボルドー(FC Girondins de Bordeaux)のサムエル・カルー(Samuel Kalu)が練習を再開することになった。クラブが17日に発表した。

 ナイジェリア代表でもある23歳のカルーは、気温30度の暑さの中で行われたオリンピック・マルセイユ(Olympique de Marseille)戦で、前半の早い段階で気を失い、敵地のピッチに倒れた。その後、心配して集まってきたチームメートが慌ててメディカルスタッフを呼び、カルーは少しの間プレーに復帰したものの、すぐに交代していた。

 しかし、18日から練習を再開できる状態に回復したという。クラブは「追加の検査をすべて17日に終え、心臓の異常は見つからなかった」と発表し、22日のアンジェSCO(Angers SCO)戦に出場できる可能性もあると続けた。

 サッカーでは2か月前の欧州選手権(UEFA Euro 2020)で、デンマーク代表のクリスティアン・エリクセン(Christian Eriksen)が試合中に心停止で倒れている。カルーとの交代でピッチに入り、得点も決めたレミ・ウダン(Remi Oudin)は試合後、「エリクセンのことがあったから、それを思い出してみんな少し怖くなった。大丈夫みたいで良かった」とコメントしている。

 カルーは2019年、エジプトで開催されたアフリカネーションズカップ(Africa Cup of Nations)にナイジェリア代表として参加していたときにも、練習中に脱水症状を起こして病院へ搬送されていた。(c)AFP