【8月19日 CNS】中国・福建省(Fujian)アモイ市(Xiamen)コンテナ輸送協会によると、アモイ港で海運コンテナ輸送のドライバーが不足している。コンテナ車両1万台に対しドライバーは約8900人で、1000人以上足りない状況だ。ドライバーの平均月収は約1万2000~1万5000元(約20万円~25万円)で、ピーク期は2万元(約34万円)を超えている。中国では高い給料だが、それでも求人は困難を極めている。

 海運コンテナ輸送には大型トラックやトレーラーなどの特殊運転免許が必要。車両管理の厳格化や高い経済成長に伴い、ドライバーの需要が急増している。ただ、特殊運転免許の取得は段階を踏むため、最短でも4年を要する。

 アモイ港で海運コンテナ輸送に従事するドライバーは35~55歳に集中。特に40~50歳が多く、労働環境が厳しいため50歳以上になるとドライバーが減っていく。一方で30歳未満のドライバーは2.4%に過ぎず、「高齢化」が深刻となっている。業界関係者によると、最近の若者は厳しい労働環境を敬遠するようになり、収入が高くとも魅力を感じないという。

 人的資源・社会保障省によると、2021年第2四半期(4~6月)で「求人が多い職業上位100」のうちコンテナ車ドライバーは35位にランクされた。アモイ市コンテナ輸送協会の蔡敦煌(Cai Dunhuang)副事務局長は「求人難を解決するには、業界で人材を育成するしかない」と指摘。業界団体、企業、自動車学校が協力し、人材育成の方法を模索する必要があるとしている。(c)CNS-工人日報/JCM/AFPBB News