■「困った時の米軍頼み」を終わりに

 一部の議員らの間では、アフガニスタンに2500人程度の部隊を残留させるべきだという意見もあったが、バイデン大統領は、戦争は終わったとし、これ以上、米国民の命を危険にさらすわけにはいかないとの決断を下した。

 米軍事力の抑制を唱える「クインシー研究所(Quincy Institute for Responsible Statecraft)」のトリタ・パルシ(Trita Parsi)副所長は、信頼を失ったのは戦争の継続を支持した人々の方だと言う。

 パルシ氏が期待しているのは、アフガニスタンからの米軍撤退によって、困った時の米軍頼みという考えを米政府や同盟国が持たなくなることだ。

「世界中のあらゆる問題の解決策であるかのように米国に行動を起こすよう求める外圧があるが、それも多少は減るかもしれない」とパルシ氏は述べた。(c)AFP/Shaun TANDON